漆かぶれ 猫の場合

mou01家で飼っている2匹の猫は仕事部屋には完全入室禁止となっていて、事有るごとに隙あれば忍び込もうと、日々狙われています。絶対に入れないという心構えは出来ているつもりでも、その隙を見事について侵入するのが猫です。最初に入ったのは白い猫。漆刷毛を洗うための油壺の中に尻尾をしっかり浸してから脱出したようで、朝起きてみると廊下に見事な一筆書きが描かれていました。 油と漆が混じったドロドロのしっぽに困っている猫を丁寧に石鹸で洗い、なんとか事無きを得ました。

on012回目は茶縞猫、仕事場のドアを厳重にしようと、試行錯誤している隙をつかれました。今度は漆とれたての原液を踏み破ってあふれた漆にしっぽがふれてしまった様です。今回は漆原液、しかも日本産の漆だったため家族には絶対近づかない様にさせて猫洗いから床掃除まで大変な騒ぎなってしまいました。猫の尻尾は半分漆が固まりかけていたので、毛を短く刈るしかありませんでした。しばらくして猫の尻尾は一部分すっかり毛が抜けて、焦りましたが、もりもりと毛が生えて立派な尻尾に戻りました。

漆が着いてしまった妻のお気に入りの麻のカーテンやシーツは漆作業用の布巾やウエスとなり一件落着?シーツやカーテンは買えるけど、猫の健康は売ってないということで、、、

妻に、そして貴重な日本産漆に、なによりも猫達に!!ごめんなさい。