漆かぶれ

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漆を扱うと、今でもかぶれます。一番最初に触れたときは全身が腫れましたが、今では付いたところだけがかぶれます。かぶれると、かゆみがあり、赤く腫れ上がり、しばらくたって、かゆみとともに腫れが引き、場合によっては皮が剥けて、つるつるの肌になっておしまい。掻いたりしなければ痕になったりすることはない。化学塗料や接着剤などによるかぶれはそうはいかない。漆のかぶれは何か交渉の余地が残されている様な気がするのです。

かぶれないために一番良いことは漆に触れないことですが、体調を整えることも大切です。お酒を呑まないこと(血行が良くなると痒い)、油膜で皮膚をガードすること、例えば日焼け止めやファンデーションを塗ることである程度効果があるように思います。漆を塗ってみたいということであれば、どんどん仕事をすることを薦めます。適度に美味しいお酒も。ある程度日常的に漆と関わっているとかぶれにくいような気がします。そして漆を扱っている人の肌はきれいな人が多いような気がします。