漆かぶれ

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漆を扱うと、今でもかぶれます。一番最初に触れたときは全身が腫れましたが、今では付いたところだけがかぶれます。かぶれると、かゆみがあり、赤く腫れ上がり、しばらくたって、かゆみとともに腫れが引き、場合によっては皮が剥けて、つるつるの肌になっておしまい。掻いたりしなければ痕になったりすることはない。化学塗料や接着剤などによるかぶれはそうはいかない。漆のかぶれは何か交渉の余地が残されている様な気がするのです。

かぶれないために一番良いことは漆に触れないことですが、体調を整えることも大切です。お酒を呑まないこと(血行が良くなると痒い)、油膜で皮膚をガードすること、例えば日焼け止めやファンデーションを塗ることである程度効果があるように思います。漆を塗ってみたいということであれば、どんどん仕事をすることを薦めます。適度に美味しいお酒も。ある程度日常的に漆と関わっているとかぶれにくいような気がします。そして漆を扱っている人の肌はきれいな人が多いような気がします。

 

横浜美術大学公開講座2015

 

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横浜美術大学にて公開講座を開設しています。

今回は漆椀を木工轆轤にて自分だけの器をデザインし素地より制作してもらいます。

かぶれに関しては細心の注意を払い制作してもらいます。

詳しくはリンク先より申し込み下さい。

期間 6日間 計11階

5月16日(土) 9:30〜12:00   13:00〜15:30

5月23日(土) 9:30〜12:00   13:00〜15:30

6月  6日(土) 9:30〜12:00   13:00〜15:30

6月20日(土) 9:30〜12:00   13:00〜15:30

7月 04日(土) 9:30〜12:00   13:00〜15:30

7月18日(土) 9:30〜12:00

定員 12名

申し込み締め切り 5月1日(金)

受講料他詳しくは  下記 木工入門より

http://www.yokohama-art.ac.jp/society/first/adult.html

 

菜箸

saibashiお箸に気を使っている人はいても、料理で使う菜箸にこだわりがあるという人は少ないのではないでいしょうか。中国で箸の調査する機会があり、工場で目にしたのは持ち手が錦色のよく見る竹の菜箸でした。全て日本向けに作られているという工場は、ウレタン塗料の匂いが充満する中、日本の漆器産地が書かれたダンボールの山に修められ、出荷の準備を待っていました。その光景を見て、すぐに菜箸を作るようにしました。料理のヘラも漆で使うヘラ木で作りました。消耗品だからこそ、少しずつ身体に取り入れている可能性もあるわけで、台所道具には心配りと、視線をむけてあげたいと思う。

製菓用ヘラ

matfer妻の製菓用、マトファーのパレットナイフが届いたので見てみると、持ち手の木部と金属部分とのコントラストがなかなか美しい。しかし手にしてみると持ち手は案外ザラザラとしていて、どうも持ち心地が悪いというので、サンドペーパーを掛け、漆を染み込ませ、溜塗りで仕上げると、それは手に吸い付くような感覚で、とても使いやすそうな道具になりました。ついでに金属のシフォンケーキヘラは型から外す時に金属同士こすれる音がするのが嫌だというので、専用のヘラも木で作り、漆で仕上げてみました。腕前はさておき、お互いにヘラがいかに大事かということや、やはり道具は美しくなくてはいけないということを確認しました。形から入るという言葉がありますが、道具の美しさにほれて、何かを始めるのも悪くはないことだと思います。

 

日本の”いろ” 展 

日本のーいろー展2015    デザインを日々の生活に。

フィンランドにて日本の現代工芸作品を紹介から始まった展示の第五回目の展示に参加します。
フィンランド、日本と交互に展示が行なわれ、東慶寺では2回目の展示となります。

日本を代表する漆・竹・畳などの自然素材を用い、昔ながらの生活用品、
工芸品、家具などをデザインにより、日本の“いろ”を再認識させる展示となります。

北鎌倉「花の寺」として知られる東慶寺では様々な花を楽しめます。
また、小林秀雄、西田幾多郎、和辻哲郎、鈴木大拙など有名、著名の方々の墓地でもあります。
ギャラリーは無料ですが、東慶寺への入山については入山料が別途必要です。

ギャラリーは入り口よりすぐ右手 建物2階です。



日時:2015年3月7日(土)~15日(日)10:00~17:00 月曜定休
場所:東慶寺ギャラリー 2F
入場料:無料    ※境内入山料別途
企画制作:orihinuk
協力:TRIAND lnc.
後援:松岡山東慶寺

出展メンバー

十時 啓悦 (武蔵野美術大学教授 / 木材漆芸作家)
井生 文隆 (山口県立大学教授 / プロダクトデザイン)
林  宏  (漆芸作家)
太田 邦宏 (orihinuk代表 / 家具・プロダクトデザイン)
塩見 未来 (ema design代表 / テキスタイルデザイン)
千葉 照子 (美術家 / 絵画)
平川 和明 (LB FURNITURE WORKS / 家具職人)
中谷 昭子 (九州造形短期大学 造形芸術学部 助教)
藤本 雄策・平田 茉衣 (845代表/ 木工作家・イラストレーター)

アクセス

JR横須賀線 北鎌倉駅から徒歩4分
※ 車でお越しの方は、お近くのコインパーキングをご利用下さい。

東慶寺ギャラリー&ショップ 
神奈川県鎌倉市山ノ内1364 TEL:0467-50-0460
http://tokgallery.exblog.jp/



見ること 1

note4「よく見ることは細かく見ることではない」デッサン経験者は色々な言葉を皆、心に刻み付けています。写真家の方と話していて、見ることへのこだわりに驚かされたことがあります。自然光のみで撮影されるその写真家は早朝より準備を整え、刻々と表情を変える光を捉える。ストロボの調整をするのではなく自然光に合わせてカメラを調整していく。とても面倒くさく時間のかかることだと感じました。しかし、出来上がった写真には私が見ていなかった作品の姿がありました。機材の発達で誰にでも写真が撮れるようになっても、見ることをおろそかにしては、決して撮れない写真があることを知る機会でした。

もったいない

note6外食で何より困っていることは「もったいない」が勘違いされて、割り箸を置いていない店が多くなり、その代わりに樹脂で出来た箸が置いてあることです。奈良吉野で割り箸を取材した時に、杉の柱の端材で箸を作る工程を見せてもらいました。利休箸も桶等を作る材料の端材で作られていました。海外からの輸入した箸は丸太一本をすべて箸にしてしまうと聞いています。日本産の割り箸を使うことは森を守る活動であり、外国産の箸を使うことは森林破壊の片棒を担ぐことになる。ではどうすればよいか。

良い材料で出来た箸は美しい姿をしている。

美しいと感じる割り箸のみ使うことにしてみよう。外国産の利益を追求した箸は美しくなく、 樹脂の箸を口に運ぶ姿もまた、美しくない。美やデザインを基準に選択し、生活することが、森を守る活動になったり、廃棄物を生み出さないことにつながっていると考えられるし、なにも難しいことを考えなくても、美しい箸で食べるご飯はなによりおいしい。

インタープレイ

note10ジャズ用語にインタープレイという言葉がある。ビルエバンスのアルバムで聴く事の出来る、ベース、ピアノ、ドラムが主、従の関係ではなく対等の演奏、自由に和音やリズムを感じながら音を重ね合わせていく演奏。私も、料理、花、空間とのインタープレイをしていきたい。決して脇役としての器ではなく、お互いが引き立て合っている関係。制作においても技術を見せすぎると素材の良さが引き立たなかったり、木の素材感を見せすぎると、お腹いっぱいになることもある。駆け引きをしながら、空間に心地よりリズムを刻みたい。