見ること 1

note4「よく見ることは細かく見ることではない」デッサン経験者は色々な言葉を皆、心に刻み付けています。写真家の方と話していて、見ることへのこだわりに驚かされたことがあります。自然光のみで撮影されるその写真家は早朝より準備を整え、刻々と表情を変える光を捉える。ストロボの調整をするのではなく自然光に合わせてカメラを調整していく。とても面倒くさく時間のかかることだと感じました。しかし、出来上がった写真には私が見ていなかった作品の姿がありました。機材の発達で誰にでも写真が撮れるようになっても、見ることをおろそかにしては、決して撮れない写真があることを知る機会でした。

もったいない

note6外食で何より困っていることは「もったいない」が勘違いされて、割り箸を置いていない店が多くなり、その代わりに樹脂で出来た箸が置いてあることです。奈良吉野で割り箸を取材した時に、杉の柱の端材で箸を作る工程を見せてもらいました。利休箸も桶等を作る材料の端材で作られていました。海外からの輸入した箸は丸太一本をすべて箸にしてしまうと聞いています。日本産の割り箸を使うことは森を守る活動であり、外国産の箸を使うことは森林破壊の片棒を担ぐことになる。ではどうすればよいか。

良い材料で出来た箸は美しい姿をしている。

美しいと感じる割り箸のみ使うことにしてみよう。外国産の利益を追求した箸は美しくなく、 樹脂の箸を口に運ぶ姿もまた、美しくない。美やデザインを基準に選択し、生活することが、森を守る活動になったり、廃棄物を生み出さないことにつながっていると考えられるし、なにも難しいことを考えなくても、美しい箸で食べるご飯はなによりおいしい。

インタープレイ

note10ジャズ用語にインタープレイという言葉がある。ビルエバンスのアルバムで聴く事の出来る、ベース、ピアノ、ドラムが主、従の関係ではなく対等の演奏、自由に和音やリズムを感じながら音を重ね合わせていく演奏。私も、料理、花、空間とのインタープレイをしていきたい。決して脇役としての器ではなく、お互いが引き立て合っている関係。制作においても技術を見せすぎると素材の良さが引き立たなかったり、木の素材感を見せすぎると、お腹いっぱいになることもある。駆け引きをしながら、空間に心地よりリズムを刻みたい。